デジタル大辞泉
「時のアセスメント」の意味・読み・例文・類語
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時のアセスメント
ときのあせすめんと
公共事業の評価システムとして「時」のもの差しから事業見直しを行う考え方。北海道で最初に打ち出された。対象事業は(1)計画策定から10年前後、停滞したまま進んでいない、(2)時の経過にともない、経済、社会的な状況が変化し、実施した場合の効果が低下、(3)反対運動など円滑な推進に課題を抱え、今後も長期間進まない可能性がある、の3要件のいずれかに該当するもの。財政難が直接の動機だが、現行法では事業を中止した場合、すでに使われた補助金や負担金を返還しなければならない。そこで地方分権推進委員会第二次勧告は「中断すべき場合には返還を要しない仕組みとする」ことを提言した。
[辻山幸宣]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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時のアセスメント
ときのアセスメント
公共事業に「時間のものさし」をあて,事業遂行の妥当性を再評価すること。全国一の公共投資先である北海道の知事が行政改革の一環として 1997年度から導入した。計画策定後 10年程度停滞している事業,時間の経過に伴う経済・社会的状況の変化により,事業の価値や効果が低下している事業,反対運動などにより,今後も進展しないおそれのある事業の3要件のうちいずれかに該当する事業を対象として検討した結果,6事業の中止,継続見直しが決った。同様の見直しは熊本県でも行われ,天草下島・羊角湾の干拓事業の廃止が決定された。さらに同様な措置として橋本首相は 97年 12月,「再評価システム」の導入を指示し,98年度予算からの見直しを開始した。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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