精選版 日本国語大辞典 「曙色」の意味・読み・例文・類語 しょ‐しょく【曙色】 〘 名詞 〙 あけぼののけしき。明け方の空のいろ。曙景(しょけい)。[初出の実例]「行々常望長安日、曙色東方不レ忍レ看」(出典:凌雲集(814)王昭君〈滋野貞主〉)[その他の文献]〔孫逖‐簾賦〕 あけぼの‐いろ【曙色】 〘 名詞 〙 曙の東の空のような色。黄色がかった淡紅色。[初出の実例]「曙色(アケボノイロ)か浅緑の簡単な洋服を着て」(出典:葬列(1906)〈石川啄木〉) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「曙色」の読み・字形・画数・意味 【曙色】しよしよく あけがたのようす。唐・李〔魏万の京に之(ゆ)くを送る〕詩 關の色、を催してく の砧聲(ちんせい)、(くれ)に向つて多し字通「曙」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
色名がわかる辞典 「曙色」の解説 あけぼのいろ【曙色】 色名の一つ。やや橙だいだい色がかった桃色のこと。夜明けの空の色を思わせる染色の色名。東雲しののめ色もほぼ同じ色をさし、こちらは早暁の空に浮かぶ雲の色を表す。これらの染色の名は江戸時代前期から使われはじめたものだが、ほとんど同時期に西洋でもオーロラという色名が登場した。オーロラはローマ神話にでてくる女神の名で、夜明けの空を染めるピンク色を表す。また曙色に対し、日暮れどきの空を彩る夕焼け空の色は茜あかね色という。 出典 講談社色名がわかる辞典について 情報