(読み)アケボノ

デジタル大辞泉 「曙」の意味・読み・例文・類語

あけ‐ぼの【×曙】

ほのぼのと夜が明けはじめるころ。「朝ぼらけ」より時間的に少し前をさす。夜明け東雲しののめ
新しく事態が展開しようとする時。「日本歴史の
[類語]明け方夜明け明け未明朝まだき黎明朝明け残夜かわたれ時白白明け朝ぼらけ有明東雲しののめ払暁早暁薄明夜明け前鶏鳴あした朝方朝っぱら早朝モーニング

あけぼの[人工衛星]

平成元年(1989)2月に打ち上げられた科学衛星EXOS-Dエクソスディーの愛称。宇宙科学研究所(現JAXAジャクサ)が開発。オーロラに関連する磁気圏の観測を目的とする。オーロラの発生原因となる荷電粒子の加速機構、低高度プラズマ圏の熱的構造などの解明に貢献した。平成27年(2015)4月運用終了。

しょ【曙】[漢字項目]

人名用漢字] [音]ショ(漢) [訓]あけぼの
あけぼの。明けがた。「曙光曙色
[名のり]あきら・あけ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「曙」の意味・読み・例文・類語

あけ‐ぼの【曙】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. 夜がほのぼのと明けはじめる頃。暁の終わり頃で、朝ぼらけに先立つ時間をさすという。あけぼのけ。
      1. [初出の実例]「夜半(よなか)に発(た)ちて行く。会明(アケホノ)に菟道に詣(いた)て」(出典:日本書紀(720)仁徳即位前(前田本訓))
      2. 「あけぼのをみれば、霧か雲かとみゆる物たちわたりて、あはれに心すごし」(出典:蜻蛉日記(974頃)中)
      3. 「春はあけぼの。やうやうしろくなり行く、山ぎは少しあかりて」(出典:枕草子(10C終)一)
    2. 新しい時代や新しい芸術運動などが始まること。
      1. [初出の実例]「正に二十世紀の曙(アケボノ)白まんとする今日」(出典:落紅(1899)〈内田魯庵〉五)
    3. あけぼのぞめ(曙染)」の略。
      1. [初出の実例]「朧、曙ともに裾白に染るを云なれども」(出典:随筆・守貞漫稿(1837‐53)一七)
  2. [ 2 ] 江戸下谷の大音寺前(東京都台東区)にあった料理茶屋。
    1. [初出の実例]「こりゃア大をん寺めへのあけぼのからくる客だらう」(出典:洒落本・志羅川夜船(1789)西岸世界)

曙の語誌

[ 一 ]挙例、「日本書紀」の訓に「会明(アケホノ)」とあるが、仮名散文では「蜻蛉日記」の用例が最も古く、和歌では「万葉集」から三代集まで用例がないので、これが奈良時代の訓をどの程度反映しているか、問題が残る。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「曙」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 17画

(旧字)
18画

[字音] ショ
[字訓] あけぼの

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(署)(しよ)。〔説文新附〕七上に「曉なり」、〔玉〕に「東方くるなり」とあり、声。〔管子、形勢〕に「戒」の語があり、また〔淮南子、天文訓〕に「日は~谷の浦に(あ)く」という動詞の用法がある。

[訓義]
1. あけぼの、よあけ、あかつき
2. あける、夜があける。

[古辞書の訓]
名義抄 アカツキ・アキラカ・アケヌ・アサボラケ・ヒル

[語系]
〔説文〕七上taがあり、「且(まさ)にけんとするなり」(段注本)とあり、睹ta(みる)と同声。zjiaはその系統の語で、赭tjyaと声近く、赤くみえそめる意の語であろう。

[熟語]
曙烏曙雲曙影・曙煙曙鶯・曙霞曙暉曙曦曙景曙鼓・曙光・曙日・曙鐘・曙色・曙星曙雪曙天・曙灯・曙風
[下接語]
煙曙・昏曙・残曙・初曙・清曙

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「曙」の解説

あけぼの【曙】

富山の日本酒。酒名は、日本海に昇る朝日に由来。純米大吟醸酒大吟醸酒吟醸酒純米酒本醸造酒などがある。原料米は山田錦、雄山錦、五百万石など。仕込み水は自家井戸水。蔵元の「髙澤酒造場」は明治5年(1872)創業。所在地は氷見市北大町。

出典 講談社[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションについて 情報

367日誕生日大事典 「曙」の解説

曙 (あけぼの)

生年月日:1969年5月8日
昭和時代;平成時代の格闘家;元・力士(第64代横綱)

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

動植物名よみかた辞典 普及版 「曙」の解説

曙 (アケボノ)

植物。ツツジ科のオオムラサキの枝変わり品種

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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