江戸中期の画家。丹波(たんば)屋あるいは丹後(たんご)屋を屋号とする京都の商家の出身と考えられる。本姓は三浦、名は暉雄(てるお)。蕭白のほか、蛇足軒(じゃそくけん)、鬼神斎などと号す。初め狩野(かのう)派の高田敬輔(けいほ)(1672―1755)に師事し、のちに伊勢(いせ)の各地を遍歴し、さらに播磨(はりま)(兵庫県)の高砂(たかさご)地方にも滞在し制作した。その奇行に関する逸話も多い。室町時代の漢画系画派である曽我派に私淑して、自ら蛇足十世孫と称した。『林和靖(りんわせい)図』や『群仙図』などの作品にみられるように、その画面は力強い筆致と鮮烈な彩色があふれるばかりに共鳴し、独特の超現実的世界が構成されている。18世紀後半の京都画壇において、自らの個性を積極的に表出した画家として、伊藤若冲(じゃくちゅう)や長沢蘆雪(ろせつ)らとともに、近年とくに注目されている。
[玉蟲玲子]
『辻惟雄他著『水墨美術大系 14 蕭白他』(1973・講談社)』
東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...
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