望月家住宅(読み)もちづきけじゆうたく

日本歴史地名大系 「望月家住宅」の解説

望月家住宅
もちづきけじゆうたく

[現在地名]甲南町竜法師

竜法師りゆうぼうし集落の中ほどにあり、甲賀流忍術屋敷と称される。望月出雲守の住宅として元禄年間(一六八八―一七〇四)に建てられたといわれる。外観は葦葺の民家であるが、内部には外敵に備えて回転戸や落し穴などの仕掛からくりをもつ複雑な建物となっている。いわゆる甲賀流忍術は、中世の甲賀武士団の伝統から発展したものとされ、戦国期から近世にかけて諸大名に雇われて活躍したと伝える。近世には万川集海(大原家蔵)などの秘伝書も作られている。なお各種の仕掛やからくりをもつ建物は下磯尾しもいそお柑子こうじでも見つかっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「望月家住宅」の解説

望月家住宅

愛知県新城市にある住宅。18世紀後半に建てられたとされる。主屋と釜屋に2棟からなる分棟型民家で、国の重要文化財に指定されている。

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