日本歴史地名大系 「朝日山古墳」の解説 朝日山古墳あさひやまこふん 愛媛県:川之江市金川村朝日山古墳[現在地名]川之江市金田町金川四国八十八ヵ所の六五番札所三角(さんかく)寺の上にあって、川之江・三島を見下ろす原峰(はらみね)丘陵頂の景勝地を占め、原峰古墳の名もある。墳丘径一七メートル、高さ四・五メートルの円墳。東南に横穴式石室が開口し、全長七メートル、玄室長四・五メートル、幅二メートル、高さ二・四メートル、玄門・羨門ともに側柱をもち、きわめて美しく羨道まで完存した典型的なものである。 朝日山古墳あさひやまこふん 長崎県:上県郡上対馬町浜久須村朝日山古墳[現在地名]上対馬町浜久須浜久須(はまくす)の入江の中ほど、東向きに突き出た岬にある。大石隈(おおいしくま)とよばれる地で、朝日山と俗称する。この岬に対馬北部で最大の大型箱式石棺があり、周辺にも数基の石棺があった跡があり、昭和二三年(一九四八)の調査で四基が確認されたが、それ以上あったものと考えられる。出土遺物では初期の須恵器と伽耶系の硬質土器が多く、これに丸底の土師器(壺)と土師高坏、またガラス小玉・勾玉・紡錘車などがあるが、鉄製の利器(剣・矛・斧頭・鎌・鋤先)が多いことは島内ではほかに例がない。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by