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朝鮮石塔 ちょうせんせきとう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

朝鮮石塔
ちょうせんせきとう

石塔の国といわれる朝鮮 (韓国) では,各時代,各種の 1000基余の石塔が山野に散在する。石塔は7世紀初頭に在来の木造塔を祖型として発生し,百済を先駆として新羅によって完成された。百済最古の石塔は益山弥勒寺址石塔で,3間四方の木造塔を模し,朝鮮石塔の始源形式を伝える。扶余定林寺址五層石塔は弥勒寺石塔を整斉して百済石塔形式の典型を見せている。新羅最古のものは慶州の芬皇寺 (ふんこうじ) 石塔で,中国の 塼塔 (せんとう) の外形を模し,新羅石塔の祖型となった。新羅石塔は,三層塔や五層塔などの一般型と特殊型とに区別される。一般型は二重基壇をもち,塔身石,屋蓋支石,屋蓋石の3部から成り,基壇や塔身には隅柱や束柱が造形されているのが特色。統一新羅初期の感恩寺址東西三層石塔は,新羅石塔形成期の代表例であり,8世紀中頃の仏国寺の釈迦塔は,その完成期を代表する朝鮮で最も美しい石塔といわれる。高麗時代も前期を継承するが,新羅石塔の各部の均整は破れ,より高峻なものへと移行する。一方,宋・元塔の影響で多層が流行し,月精寺八角九層石塔敬天寺址多層石塔が生れたがまもなく衰退し,李朝初期の大理石製の円覚寺址多層石塔 (1467) をもって朝鮮石塔は終焉を迎えた。

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