木曾峠(読み)きそとうげ

日本歴史地名大系 「木曾峠」の解説

木曾峠
きそとうげ

[現在地名]南木曾町吾妻 蘭

中山道から妻籠つまご橋場はしばで分れて飯田へ通ずる飯田道が木曾山脈を越える所にある峠で、古木曾こきそ峠と木曾峠の二つがあった。

寛文八年(一六六八)作成と推定される山村家旧蔵の木曾惣図(生駒勘七氏蔵)に、現在の清内路せいないじ峠を「伊奈境。蘭峠。古木曾峠トモ妻籠ヨリ三里九丁。此先伊奈之内清内路村ニ至ル」とあり、また大平おおだいら峠を「伊奈境。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「木曾峠」の意味・わかりやすい解説

木曾峠
きそとうげ

大平 (おおだいら) 峠ともいう。長野県南部,木曾山脈南部を横断する大平街道の峠。飯田市南木曽町の境にある。標高 1358m。交通路としてはほとんど用いられなくなったが,飛騨山脈南部や赤石山脈眺望がよく,東方大平高原と呼ばれてキャンプ,ハイキング地となっている。中央アルプス県立自然公園に属する。

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世界大百科事典(旧版)内の木曾峠の言及

【木曾山脈】より

… 木曾山脈は古くから木曾谷と伊那谷の東西交通の障壁となってきた。古代の峠道として利用された神坂(みさか)峠(1595m)付近の地下を,恵那山トンネル(中央自動車道)が通過し,また清内路峠(1192m)を国道256号線が通過して便利になったところもあるが,大平峠(木曾峠,1358m)や上伊那郡の牛首峠(1072m)などの交通路は不完全である。木曾谷におけるかつての中山道や現在の中央本線(西線),国道19号線,伊那谷におけるかつての三州街道や現在の飯田線,国道153号線などは,いずれも木曾山脈の一般走向に並走している。…

※「木曾峠」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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