木村京太郎(読み)キムラ キョウタロウ

20世紀日本人名事典 「木村京太郎」の解説

木村 京太郎
キムラ キョウタロウ

大正・昭和期の部落解放運動部落問題研究所顧問。



生年
明治35(1902)年6月19日

没年
昭和63(1988)年6月11日

出生地
奈良県南葛城郡(現・御所市)

学歴〔年〕
高小卒

主な受賞名〔年〕
朝日賞〔昭和41年〕

経歴
大正11年西光万吉と会って部落解放運動に入り、12年高橋貞樹らと全水青年同盟を結成、昭和3年まで全水本部書記、常任理事を務める。2年共産党に入党。戦前延べ8年間の獄中生活を送る。戦後は部落解放全国委員会中央役員となるが、公職追放。解除後、29〜38年部落解放同盟本部会計。この間、23年に部落問題研究所を設立して常務理事に就任。のち顧問となる。住井すえの小説「橋のない川」の主人公孝二のモデル。著書に「水平社運動の思い出」「道ひとすじ」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「木村京太郎」の意味・わかりやすい解説

木村京太郎 (きむらきょうたろう)
生没年:1902-88(明治35-昭和63)

部落解放運動の活動家。奈良県出身。1922年奈良県大正村高等小学校差別を糾弾して逮捕され,水平社運動の最初の犠牲者となった。26年福岡連隊の差別糾弾,28年三・一五事件などのため,35年まで在獄。太平洋戦争後は部落解放同盟財政・機関紙担当,部落問題研究所の常務理事をつとめ,全国同和教育研究協議会の結成に主要な役割をはたすなど,運動,研究,教育の各方面で活躍した。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「木村京太郎」の解説

木村京太郎 きむら-きょうたろう

1902-1988 大正-昭和時代の部落解放運動家。
明治35年6月19日生まれ。大正11年水平社運動に参加,奈良県下の小学校の差別を糾弾して初の逮捕者となる。福岡連隊差別事件などで逮捕され,懲役刑通算8年。昭和23年部落問題研究所を創設,常任理事をつとめた。昭和63年6月11日死去。85歳。奈良県出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「木村京太郎」の解説

木村 京太郎 (きむら きょうたろう)

生年月日:1902年6月19日
大正時代;昭和時代の部落解放運動家
1988年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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