木鼻(読み)きばな

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

木鼻
きばな

建築用語。貫 (ぬき) や台輪などが柱から突き出している部分をいう。大仏様禅宗様建築に用いる。初めは単純な繰形を先端につけただけであったが,次第に複雑な形となり,近世では象の竜頭獅子やあるいは草花などの立体的彫刻となった。

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大辞林 第三版の解説

きばな【木鼻】

社寺建築で、頭貫かしらぬきなどの端が柱から突き出た部分。多く、装飾として象や貘ばくなどに似せた彫刻が施され、象鼻・貘鼻・拳鼻こぶしばななどと呼ばれる。

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精選版 日本国語大辞典の解説

き‐ばな【木鼻】

〘名〙 建築で、中世以降、頭貫(かしらぬき)などの先端が、柱の外側に突き出るようになりその部分に彫刻などをほどこしたもの。その形によって、象鼻、獏鼻(ばくばな)、拳鼻(こぶしばな)などと呼ばれる。〔日本建築辞彙(1906)〕

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世界大百科事典内の木鼻の言及

【社寺建築構造】より


[絵様,繰形]
 部材の輪郭を装飾的な意味で曲線状につくったものを繰形といい,表面に彫ったり描いたりされた文様を絵様(えよう)という。和様に用いられた装飾的曲線は蟇股,笈形,手狭(たばさみ),懸魚,格狭間,雲斗(くもと),雲肘木などであるが,大仏様と禅宗様では木鼻(きばな)(貫や梁の先端をいう),台輪の先端,実肘木(さねひじき),拳鼻(こぶしばな),垂木の先端などに絵様,繰形が用いられ,それらがしだいに動植物を表す彫刻へと進展し,桃山時代になって画期的な発展を見る。唐様寺院建築神社建築天竺様日本建築和様建築【太田 博太郎】。…

※「木鼻」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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