末吉船(読み)すえよしぶね

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

末吉船
すえよしぶね

江戸時代初め,大坂の豪商末吉孫左衛門がルソン渡航などの朱印状を受けて海外貿易に従事させた代表的な御朱印船の一つ。京都の清水寺には,寛永9 (1632) 年から同 11年にかけて3年連続して奉納された絵馬があり (複製は大阪の杭全〈くまた〉神社に奉納) ,これによって末次船と同系の日本前型の大型商船と推定される。船上に西欧人が乗っているのは,おそらく外人航海士を描いたものであろう。

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大辞林 第三版の解説

すえよしぶね【末吉船】

朱印船の一。江戸初期、幕府から朱印状を得て、安南・ルソンなどに貿易のために渡航した豪商末吉家の朱印船。

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世界大百科事典内の末吉船の言及

【末吉孫左衛門】より

…またしばしば朱印状を交付されてルソンやシャム,トンキン等との朱印船貿易に活躍した。その船を末吉船と呼ぶ。跡を継いだ長男孫左衛門長方も,代官を務めるとともに鎖国に至るまで朱印船貿易に従事,また柏原船(かしはらぶね)(平野川を利用して河内国柏原村と大坂を結んだ川船)を創始したことなどで著名である。…

※「末吉船」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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