本庄藩(読み)ほんじょうはん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「本庄藩」の意味・わかりやすい解説

本庄藩
ほんじょうはん

(1) 江戸時代,武蔵国本庄地方 (埼玉県) を領有した藩。天正 18 (1590) 年徳川家康の関東入国とともに小笠原氏が1万石で立藩。慶長 17 (1612) 年小笠原氏が下総古河 (千葉県) へ移封後,廃藩天領となった。 (2) 出羽国由利郡本庄地方 (秋田県) を領有した藩。元和9 (1623) 年常陸 (茨城県) 府中から入封した六郷政乗 (まさのり) が2万石で立藩。戊辰戦争後1万石加増,廃藩置県にいたった。外様,江戸城柳間詰。 (3) 越後村上藩の前名。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「本庄藩」の意味・わかりやすい解説

本庄藩(武蔵国)
ほんじょうはん

江戸初期、武蔵(むさし)国本庄(埼玉県本庄市)周辺を領有した小藩。1590年(天正18)徳川家康の関東入国による知行割(ちぎょうわり)に基づき、小笠原信嶺(おがさわらのぶみね)が武蔵国児玉(こだま)郡本庄城1万石を与えられて成立した。信嶺は1547年(天文16)信濃(しなの)国松尾に生まれ、織田信長に仕えたが、本能寺の変ののち、家康に属した。養子信之(のぶゆき)(酒井忠次(ただつぐ)の三男)は幼少より家康に仕え、1588年家康の命により信嶺の養子となっていた。1612年(慶長17)、下総(しもうさ)国古河(こが)藩に1万石の加増を受けて転封したため、当藩は廃された。

[大舘右喜]


本庄藩(村上藩)
ほんじょうはん

村上藩

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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