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朱蒙 シュモウ

世界大百科事典 第2版の解説

しゅもう【朱蒙 Chu‐mong】

前58‐前19
朝鮮,高句麗の始祖王の諱(いみな)。在位,前37‐前19年(生没,在位とも《三国史記》による)。別名は鄒牟(すうむ),鄒蒙。諡(おくりな)は東明聖王建国神話によれば,父は天帝の子解慕漱(かいぼそ),母は河神の娘柳花。柳花が日光に感じて朱蒙を生み,夫余王に養われた。朱蒙は弓馬の術に優れていたので,夫余の王子たちに嫌われて南方に逃れ,鴨緑江の支流佟佳江のほとりに都して,高句麗を建国したという。この神話は,北方的要素の日光感精神話と南方的要素の卵生神話とが結合している。

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大辞林 第三版の解説

しゅもう【朱蒙】

高句麗建国の始祖とされる伝説上の人物。東明聖王。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

朱蒙
しゅもう

東明王」のページをご覧ください。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

朱蒙
しゅもう

朝鮮、高句麗(こうくり)の伝説上の始祖。「好太王碑文」には鄒牟(すむ)王とあり、「天帝の子、母は河伯(かわのかみ)の女郎(むすめ)」という。『魏書(ぎしょ)』高句麗伝によれば、扶餘(夫余)(ふよ)王が河伯の女を室内に閉じ込めると、彼女は日光に感精して孕(はら)み、大卵を生んだ。これから生まれた男児が朱蒙で、朱蒙とは善射(弓を上手に射る)の意という。彼は夫余の迫害を避け東南に走り、高句麗を建てたという(前1世紀)。夫余の始祖の東明王の伝説と共通する要素が多い。[浜田耕策]

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世界大百科事典内の朱蒙の言及

【高句麗】より

…前1世紀後半には,前漢の勢力が衰え,高句麗が建国したとみてよく,《三国史記》の建国年次の前37年はほぼ認められる。この時期の高句麗は,玄菟郡の主県にあげられるほど文化的・社会的に発展しており,朱蒙の建国神話からも,当時の高句麗が小国を統合する国家段階に達していたことが知られる。またこの神話には民族移動説,支配者層の移住説,夫余の勢力拡大説などがあるが,辰国の辰王のように異邦人を王者として擁立した時期の神話とみられる。…

【朝鮮神話】より

檀君古朝鮮国を開きその始祖となった。(2)高句麗の高朱蒙神話 夫余王金蛙が太伯山の下の優渤水で一人の女に会った。女は河の神の娘柳花で,天帝の子解慕漱に私通されたため父母が怒って優渤水中に放置したのだという。…

※「朱蒙」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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