ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「李公蘊」の意味・わかりやすい解説
李公蘊
りこううん
Li Gong-yun; Ly Công-Uân
[没]1028
ベトナム,李朝の創始者 (在位 1009~28) 。ベトナム音でリイ・コン・ウアン。廟号は太祖。バクニンの人。前黎朝に仕え,臥朝王 (龍てい) に認められて左親衛殿前指揮使となり,臥朝王が没すると擁立されて帝位についた。即位の翌年,都を華閭 (ホアル) から現ハノイの昇竜 (タンロン) に移し,税制,兵制など諸制度を整備して李朝の基礎を築いた。仏教を信仰し,多くの仏寺を創建あるいは修復した。対外的には中国の宋朝と修好を重ねる一方,南隣のチャンパを攻撃した。
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