李資謙(読み)りしけん(その他表記)(R)I Cha-kyǒm

改訂新版 世界大百科事典 「李資謙」の意味・わかりやすい解説

李資謙 (りしけん)
(R)I Cha-kyǒm
生没年:?-1126

朝鮮高麗政治家仁宗外祖父。睿宗没後,仁宗を擁立した李資謙は高官重職を一身に兼ね,その一党はまた内外要職を独占するほどであった。1126年(仁宗4),李資謙の横暴を憎んだ仁宗は彼の一党を排除しようと図ったが失敗に終わり,王宮が焼かれ王は軟禁された(李資謙の乱)。しかし,同じ一党の実力者拓俊京と対立した李資謙は,ついに逮捕,流配され,その年内配所で死去した。殺されたものと思われる。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「李資謙」の意味・わかりやすい解説

李資謙
りしけん
Yi-Chagyǒm

[生]?
[没]仁宗4(1126).12. 霊元
朝鮮,高麗の政治家。李氏は第 11代文宗から第 17代仁宗まで7代およそ 80年間,王の外戚として政権をとった家柄であるが,彼は高麗外戚政治の最後の人で,第 16代睿宗,第 17代文宗の外戚として,知軍国事と称し,軍事国政を壟断し,一時は王位をうかがった。仁宗4 (1126) 年2月,李資謙排除の計画が失敗したのち,仁宗は資謙に譲位の意を表わした。そのため彼は仁宗毒殺を企てたが,与党の拓俊京が寝返り,政権から放逐され,全羅南道霊光に配流された。

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