材木岩(読み)ザイモクイワ

精選版 日本国語大辞典 「材木岩」の意味・読み・例文・類語

ざいもく‐いわ‥いは【材木岩】

  1. 〘 名詞 〙 柱状節理をなして露出し、材木を並列したようなさまをなす岩石安山岩、玄武岩に多く、宮城県白石市の材木岩、兵庫県豊岡市の玄武洞などが有名。材木石。竿石(さおいし)

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日本歴史地名大系 「材木岩」の解説

材木岩
ざいもくいわ

[現在地名]白石市小原

国道一一三号沿いの下戸沢しもとざわ刈田かつたしち宿しゆく渡瀬わたらせの間にある天然の奇岩。国指定天然記念物。高さ約一〇〇メートル以上に及ぶ六角柱状の石が角材を並べたように白石川左岸にそびえたつ。「小原村安永風土記」に「高さ三十丈余、巾壱丁半程、右は壱尺以上弐尺四五寸迄之角石小原川岸より角柱立てならべ候様に相見得申候」とある。「観蹟聞老志」には「屋材(材木)巌」とあり、「如今所在之状、有如柱梁桁板数万片、相似屋材之並峙(中略)一片剥落去則復有一片、巌底未詳其幾重畳也」と記す。

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改訂新版 世界大百科事典 「材木岩」の意味・わかりやすい解説

材木岩 (ざいもくいわ)

岩石が材木のようにみえることから名付けられた。宮城県白石市小原にある小原川(白石川上流)の河岸にあり,延長2kmにわたって岩壁をなしており,天然記念物に指定されている。岩石は第三紀鮮新世に噴出した火山岩類の一種石英安山岩で,材木のようにみえるのは,直径80cm~1mのみごとな柱状節理を発達させていることによる。
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