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村上堆朱 むらかみついしゅ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

村上堆朱
むらかみついしゅ

新潟県村上市で産する漆器。堆朱は本来,朱漆を塗り重ねた層に彫刻する技法で,彫漆 (彫刻漆器) であるが,村上堆朱は,木地の素地 (きじ) に文様を彫刻したのちに朱漆を塗る堆朱に似せた技法。享保年間 (1716~36) に村上藩の奨励で藩士たちが産業として普及させ,現在,「村上木彫堆朱」の名称で伝統工芸品に指定されている。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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大辞林 第三版の解説

むらかみついしゅ【村上堆朱】

村上市から産出する漆器。木彫りの素地きじに漆を塗り重ねて、中国の堆朱・堆黒に似せたもの。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

村上堆朱
むらかみついしゅ

新潟県村上市を中心に産する漆器。木彫素地(きじ)に塗漆して、堆朱・堆黒に似せたもの、またはその加飾技法。中国画の楼閣山水、人物花鳥から取材した主文と、幾何学文様の雷文(らいもん)、綸子(りんず)文、麻の葉文、万字文などから構成する図柄に特色がある。木彫部分の漆は、厚すぎると文様を埋めたり、仕上がりがぼってりとなり、薄すぎても角の部分が露出するので、彫刻部分を指頭(指の腹)またはタンポでたたいて塗り、刷毛(はけ)で調整するのが特色である。起源は江戸後期、享保(きょうほう)年間(1716~36)であるが、文化・文政(ぶんかぶんせい)(1804~30)ごろ村上藩士が高松の玉楮象谷(たまかじぞうこく)に学んだ技法を伝えてから盛んになった。とくに堆朱彫に格段の進歩がみられ、有磯周斎(ありそしゅうさい)(1805―79)などの名工が現れ、明治維新後も民間産業として発展し現代に至っている。[郷家忠臣]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内の村上堆朱の言及

【堆朱】より

…また,堆朱は製作費が高く,手間がかかるため,木製素地に彫刻し,朱漆を塗る模造の木彫堆朱が行われている。新潟県の村上堆朱や,セッコウや木粉などを朱漆で固めた素地の面上に加圧印刻して図柄や文様をあらわし,朱漆を塗る仙台市の東華堆朱などである。彫漆【郷家 忠臣】。…

【村上[市]】より

…市街地東の臥牛(がぎゆう)山(135m)には山城跡の石垣が残る。藩の奨励と保護により,江戸後期から村上堆朱(ついしゆ)の生産が増加し,また商業的栽培地としては北限として知られる村上茶や三面川のサケなどの特産が生まれた。第2次大戦後,三面川の電源開発に伴い化学工場が立地し,近年は食品,電気機器の他,航空機関連企業も進出している。…

※「村上堆朱」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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