じょう‐しょデウ‥【条書】
- 〘 名詞 〙 用件を箇条書きにすること。また、その文書。一つ書き。
- [初出の実例]「新太郎所へ如二被レ露御条書一者」(出典:上杉家文書‐永祿一三年(1570)三月二六日・北条氏康同氏政連署条書)
- [その他の文献]〔後漢書‐章帝紀〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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条書 (じょうしょ)
数ある用件を整理し,一つ一つを個条書にすること,またその文書をいう。個条の頭を一(ひとつ)で始める形式で,一つ書きともいう。第1行に内容を摘記する場合には,一□□の事とする場合があり,この事書も条書と言えよう。意志の伝達,応答には正確・徹底を要求されるので,戦国期以降用いられた文書形式であり,広くは禁制等の法令の条文もこの分類に入ろう。条書,事書の区別は明確でなく,表題を〈覚〉とし,別紙に条書と称しているが,一つ書きの事書のみ記された例が《上杉家文書》に見られる。
執筆者:加藤 秀幸
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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普及版 字通
「条書」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の条書の言及
【覚書】より
…(1)ある種の古文書の俗称。正しくは手日記,条目,条書という。当事者間ではすでに理解しあった事柄を,備忘のため記録した書付,使者の口上によって詳しく説明する予定の事柄を個条書きにした文書などを指す。…
※「条書」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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