来原村(読み)くるはらむら

日本歴史地名大系 「来原村」の解説

来原村
くるはらむら

[現在地名]金城町上来原かみくるばら下来原しもくるばら

現金城町の中央付近に位置する金木かなぎ(七一九・八メートル)の北麓から西麓にかけてを占め、村域は上・下に分れる。上来原川が北流してちやの川と合流し浜田川となり、金木山を源流とする金田かなだ川は上来原を北流後、下来原中央を北西流する。水田河川を挟み両岸に広がるが、集落は山沿いに点在する。石見安芸道および津和野奥筋往還が通る。中世は来原別符・来原郷が成立していた。

来原村
くりはらむら

[現在地名]出雲市大津町おおつちよう

斐伊川左岸にあり、現在大津町の南域に来原の通称が残る。享徳三年(一四五四)六月日の某氏処分状(鰐淵寺文書)に「久留原村内、和多坊御経田分」とみえる。永禄三年(一五六〇)六月二〇日の鞍懸豊勝寄進状(日御碕神社文書)にも「神門郡久留原村之内」とみえる。元和五年(一六一九)の久留原村御検地帳では田畑合計一三町五反余・分米一二九石余、屋敷数一四(うち役屋敷一〇)とある。慶安二年(一六四九)の来原村御検地帳では田方九町九反余・分米一一二石余、畑方七町七反余・分米四二石余、役屋敷六間半・引屋敷五とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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