東京ゲームショウ(読み)とうきょうげーむしょう(英語表記)Tokyo Game Show

日本大百科全書(ニッポニカ) 「東京ゲームショウ」の意味・わかりやすい解説

東京ゲームショウ
とうきょうげーむしょう
Tokyo Game Show

コンピュータ・ゲーム関連の日本最大の展示会。アメリカのE3ドイツゲームズコムGamescomと並ぶ世界三大ゲーム見本市の一つである。英語頭文字をとってTGSと略してよばれることもある。1996年(平成8)の初開催(8月)以来、春秋の年2回であったが、2002年(平成14)から毎年秋に東京近郊で開かれる。主催はゲームソフトの業界団体である一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA:Computer Entertainment Supplier's Association)。会場は第1回、第2回が東京ビッグサイト(東京都江東区)で、3回目以降は幕張(まくはり)メッセ(千葉市)となった。入場有料。企業向けのビジネスデイと一般公開日に分かれ、テレビゲームなどの家庭用ゲーム、パソコン向けゲーム、スマートフォン用のモバイルゲームやソーシャルゲームなどについて、発売前の最新ゲーム機やゲームソフトが展示され、来場者は実際にゲームを楽しむことができる。技術の進展にあわせた最新ゲームを紹介するコーナーが開設され、最近はVRバーチャルリアリティ仮想現実)コーナー、AI人工知能)コーナーが設けられている。キャラクターグッズの販売やゲーム関連イベントが開かれるほか、商談コーナーや外国企業とのビジネス相談コーナーもある。人気キャラクターに仮装した来場者やコンパニオンが集まる特徴があり、エンターテインメント性をもったゲームの祭典といえる。毎年秋に開かれるのは年末商戦に向けたゲーム関連会社の新作発表・展示の場との意味合いがあるためである。2016年(平成28)の第26回東京ゲームショウには過去最多の614社が出展し、1523点のゲーム機やゲームソフトなどが展示され、総来場者数は約27万人にのぼった。近年、市場規模が大きい日本への参入を目ざして海外企業の出展が増えており、2016年は出展社の過半(345社)が海外企業であった。

[矢野 武 2017年6月20日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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