東光寺遺跡(読み)とうこうじいせき

日本歴史地名大系 「東光寺遺跡」の解説

東光寺遺跡
とうこうじいせき

[現在地名]大津市大萱二丁目

一里山いちりやま方面から張出した低丘陵の先端部分に営まれた遺跡で、近江国府が立地する大江おおえの地とは小さな谷を隔てた北に位置する。早くから古瓦を出土することが知られ、「近江栗太郡志」にも三枚の蓮華十字に配し、その間に小型の蓮華文を置く特異な文様をもった軒丸瓦やカットグラス椀片などが出土したことが記録されている。多量の瓦類が出土することから寺院の存在が想定されていたが、昭和五八年(一九八三)の発掘調査で遺跡の一端が初めて明らかにされた。検出遺構は大きく二つの時期に分れる。一つは七世紀後半から八世紀にかけての遺構群で、掘立柱建物跡(三間×三間の総柱高床式倉庫など)井戸・溝などがあり、瓦類・鉄滓・鞴羽口・海獣葡萄鏡(直径六・四センチ)・馬骨(下アゴ部分、殺馬祭祀のものか)・墨書土器(「麻呂」など)・円面硯・転用硯などが出土している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

梅雨の季節に入ること。つゆ入り。毎年6月中旬~7月中旬の約1ヵ月間,九州から東北地方は梅雨の季節に入る。これは,北方のオホーツク海高気圧と南方の小笠原高気圧とに挟まれて,揚子江流域から九州,四国,本州...

入梅の用語解説を読む