東急不動産(読み)とうきゅうふどうさん

百科事典マイペディア 「東急不動産」の意味・わかりやすい解説

東急不動産[株]【とうきゅうふどうさん】

東急系の不動産会社大手。1918年渋沢栄一等が田園都市(株)を創業。のちに五島慶太中核に据え,都市開発と鉄道建設を推進。1928年目黒蒲田電鉄(現東急目黒線)と合併。その後首都圏の電鉄再編を経て,東京急行電鉄が田園都市構想を復活。1953年同社の全額出資により,東急不動産が設立された。1959年に東急建設を,1961年に東急エージェンシーを分離独立。沿線開発で急成長し,都市再開発・レジャー分野にも展開。都心マンションおよび,東急百貨店跡地の〈コレド日本橋〉など複合型商業施設を手がける。本社東京。2011年資本金575億円,2011年3月期売上高5714億円。売上構成(%)は,分譲24,請負工事10,小売13,賃貸24,管理受託12,リゾート10,仲介他7。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「東急不動産」の意味・わかりやすい解説

東急不動産
とうきゅうふどうさん

不動産会社。東京急行電鉄の不動産関係資産を継承して 1953年設立。1959年建設部門を分離して東急建設を,1961年広告部門を分離して東急エージェンシーを,1973年設計監理部門を分離して東急設計コンサルタントをそれぞれ設立。1976年にはホームセンター東急ハンズを設立した。2013年東急コミュニティ―,東急リバブル持株会社東急不動産ホールディングスを設立して傘下に入る。系列の東京急行電鉄と一体となって大規模な宅地開発と分譲,オフィスビルなどの都市開発,リゾート開発にも力を入れる。

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日本の企業がわかる事典2014-2015 「東急不動産」の解説

東急不動産

正式社名「東急不動産株式会社」。英文社名「TOKYU LAND CORPORATION」。不動産業。昭和28年(1953)設立。本社は東京都渋谷区道玄坂。東急電鉄系の総合不動産会社。戸建て住宅・マンション分譲と商業ビル賃貸が主力ほかにリゾートホテル・ゴルフ場運営や不動産鑑定評価業務も手がける。東京証券取引所第1部旧上場。平成25年(2013)東急コミュニティー・東急リバブルと経営統合、共同持株会社「東急不動産ホールディングス株式会社」を設立し、完全子会社となり上場廃止

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世界大百科事典(旧版)内の東急不動産の言及

【不動産業】より

…現,阪急電鉄)の大阪府池田での土地開発分譲,住宅供給をはじめとして,明治末期から大正時代にかけて,田園都市(1918設立。東急不動産の前身),箱根土地(1920設立。現,国土計画)などの電鉄系各社による都市郊外での土地開発と住宅供給が盛んになった。…

※「東急不動産」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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