東洋ゴム工業(読み)とうようごむこうぎょう(その他表記)Toyo Tire & Rubber Co., Ltd.

共同通信ニュース用語解説 「東洋ゴム工業」の解説

東洋ゴム工業

自動車タイヤや工業用ゴムメーカーで1945年設立。売り上げの約8割をタイヤ事業が占め、スポーツタイプ多目的車(SUV)向けの製品を得意とする。免震装置のゴムは90年代から生産を始めた。2014年12月期連結決算の売上高は3937億円、純利益は312億円でともに過去最高。今回のデータ改ざん問題を受け、15年1~3月期連結決算で140億円の特別損失を計上した。

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知恵蔵mini 「東洋ゴム工業」の解説

東洋ゴム工業

TOYO TIRESブランドのタイヤや自動車部品などを製造・販売する日本の企業。正式名称は東洋ゴム工業株式会社。本社所在地は大阪市西区江戸堀(2015年8月に兵庫県伊丹市へ移転予定)。1945年、東洋紡績(現・東洋紡株式会社)傘下のゴムメーカー東洋ゴム化工株式会社と、工業用品メーカーの株式会社平野護謨製造所の合併により、創業。55年に株式を東京証券取引所に上場し、高度経済成長やモータリゼーション発達と共に事業を拡大した。66年には米国に現地法人を設立し、以後、海外でも積極的に事業を展開している。2015年、子会社が製造・販売した免震装置のゴムが国の性能基準に適合していない事実が発覚。同製品は地方自治体の庁舎消防施設などに使われていることから、地域防災や災害対応への影響が懸念される事態へと発展した。

(2015-3-18)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「東洋ゴム工業」の意味・わかりやすい解説

東洋ゴム工業
とうようゴムこうぎょう

ゴム製品メーカー。 1943年合名会社平野護謨製造所が東洋紡績系列に入り,株式会社に改組され設立。 45年東洋ゴム化工と合併し,現社名に改称。アメリカのゼネラル・タイヤ・インターナショナルとの技術提携によりタイヤの生産体制を確立。 65年には当初の主力となったジャイアントタイヤを生産開始。ドイツのコンチネンタルタイヤと提携。各種タイヤ,工業用品,ウレタンなどの化成品の製造,販売が主たる事業。タイヤのなかでも超大型,トラック・バス用に強みをもつ。 99年日産自動車系の鬼怒川ゴムへの出資を拡大し,防振ゴム事業を統合した。売上構成比は,タイヤ 60%,化工品 40%。年間売上高 2387億 6100万円 (連結。うち輸出 28%) ,資本金 239億 7400万円,従業員数 3570名 (1999) 。

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日本の企業がわかる事典2014-2015 「東洋ゴム工業」の解説

東洋ゴム工業

正式社名「東洋ゴム工業株式会社」。英文社名「Toyo Tire & Rubber Co., Ltd.」。ゴム製品製造業。昭和18年(1943)「株式会社平野護謨製造所」設立。同20年(1945)「東洋ゴム化工株式会社」と合併し現在の社名に変更。本社は大阪市西区江戸堀。タイヤメーカー。防振ゴムなどのゴム製品や合成樹脂製品も製造。東京証券取引所第1部上場。証券コード5105。

出典 講談社日本の企業がわかる事典2014-2015について 情報

世界大百科事典(旧版)内の東洋ゴム工業の言及

【タイヤ】より

…日本の自動車用タイヤはアメリカに次いで世界第2位の規模で,1995年の生産本数は1億4980万本,金額で7900億円となっている。自動車用タイヤの業界は世界的に寡占化の方向にあり,日本でもブリヂストン,横浜ゴム,住友ゴム工業,東洋ゴム工業の大手4社で生産全体の約9割を占める。 空気入りタイヤはイギリス人のJ.B.ダンロップが1887年に考案し,88年に特許をとった。…

※「東洋ゴム工業」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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