東雲町(読み)しののめちよう

日本歴史地名大系 「東雲町」の解説

東雲町
しののめちよう

[現在地名]函館市東雲町

明治三八年(一九〇五)東川ひがしかわ町を分割して新設された町。あさひ町の北東に位置し、南東大森おおもり町。同年の戸数一千四六・人口四千一八(伊藤鋳之助文書)。同四二年の町域面積は四万六一五坪(函館区統計)。大正九年(一九二〇)の第一回国勢調査時には世帯数一千三六八・人口六千一九五。昭和九年(一九三四)の函館大火で被災後、町内に復興事務局が設置され、緑樹帯(幅員三〇―五五メートル)の新設、交通幹線路の拡幅(幅員二五―二七メートル)、不燃質橋梁(鉄筋コンクリート造で道路と同一幅員の橋)の新設を柱とした市街地の区画整備が行われた。


東雲町
しののめちよう

[現在地名]松山市東雲町

松山城下町の東部にある町。喜与きよ町と小唐人ことうじん町との間を南北に通ずる町筋とその周辺を含む。東は喜与町、西・南・北は八幡はちまん(のちに小唐人町の一部となる)に接する。元禄―正徳年間(一六八八―一七一六)と推定される松山秘図(伊予史談会蔵)に家中屋敷が一部分描かれているが、町名の記載がない。元禄年間(一六八八―一七〇四)の記事を載せた「松山町鑑」(同会蔵)の「惣町数七拾壱町」のなかにも町名がない。


東雲町
しののめちよう

[現在地名]小樽市東雲町・山田町やまだまち堺町さかいまち

大正四年(一九一五)の小樽区の町名改正に伴い山田町・堺町より分立、東雲町が成立。明治二九年(一八九六)の大火後、中心街の商人・実業家らは眺望のよい高台に住居を移した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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