松代群発地震(読み)マツシログンパツジシン

デジタル大辞泉 「松代群発地震」の意味・読み・例文・類語

まつしろ‐ぐんぱつじしん〔‐グンパツヂシン〕【松代群発地震】

昭和40年(1965)8月から長野市松代中心に発生した群発地震。終息した昭和45年(1970)末までに松代で有感地震6万2821回を数え、建物損壊地割れ、大量の湧水地すべり地盤隆起などがあった。

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精選版 日本国語大辞典 「松代群発地震」の意味・読み・例文・類語

まつしろ‐ぐんぱつじしん‥グンパツヂシン【松代群発地震】

  1. 昭和四〇年(一九六五)八月三日からほぼ三年間つづいた、長野市松代町皆神山付近を震源とした一連地震。最大規模マグニチュード五・二。松代では同四四年末までに有感地震、約六万二六〇〇回を数える。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「松代群発地震」の意味・わかりやすい解説

松代群発地震
まつしろぐんぱつじしん

1965年(昭和40)8月3日から長野市の松代付近に発生した群発地震。第一期は1966年2月までで、震源は皆神(みなかみ)山を中心とする半径5キロメートル以内の地域にあった。第二期は同年7月までのもっとも活発な時期で、湧水(わきみず)や地割れなどの地震現象が現れた。第三期は同年12月までで、皆神山周辺の地震活動は減ったが、皆神山は7~11月の間に約90センチメートル隆起した。皆神山付近に湧水があり、約1000万立方メートルの水が湧(わ)き出し、このための地すべりによって同市牧内(まきうち)地区の民家11棟が倒れた。第四期は1967年5月までで、震源域北東―南西方向に広がり、周辺部に活動が移り、中央部の活動は減った。それ以後の第五期に至って地震活動は急速に減少した。

[宇佐美龍夫]

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世界大百科事典(旧版)内の松代群発地震の言及

【群発地震】より

…火山活動と直接の関係は認められないが,火山帯に沿って大小の群発地震が発生することも事実である。1930年の伊東群発地震,65年から始まった松代群発地震,78‐79年の伊東群発地震などである。これらの群発地震はしばしば地殻の隆起を伴う。…

※「松代群発地震」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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