松伏(読み)まつぶし

日本大百科全書(ニッポニカ) 「松伏」の意味・わかりやすい解説

松伏(町)
まつぶし

埼玉県東部、北葛飾郡(きたかつしかぐん)にある町。1969年(昭和44)町制施行。町域は古利根川(ふるとねがわ)と江戸川に挟まれた沖積低地に広がり、中心集落は古利根川の自然堤防上にある。県道春日部(かすかべ)松伏線、越谷(こしがや)野田線などが通じる。古くから米作が行われていたが、最近は近郊農業地域として蔬菜(そさい)の栽培が盛ん。近年住宅が増加し、都市化が進んでいる。東部台地にある栄光院貝塚(縄文中・後期)は県指定史跡である。面積16.20平方キロメートル、人口2万8266(2020)。

[中山正民]

『『松伏町史資料』全16巻(1983~2000・松伏町)』


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改訂新版 世界大百科事典 「松伏」の意味・わかりやすい解説

松伏[町] (まつぶし)

埼玉県東端,北葛飾(きたかつしか)郡の町。人口3万1153(2010)。東は江戸川を隔てて千葉県に接する。北東部の台地以外は大部分が江戸川と古利根川にはさまれた沖積低地である。近世には八郷ともよばれ,水田の間に桃の木が植えられ,桃を特産した。古くから米作が盛んな農業地帯で,近年は野菜の生産も行われる。1960年代から人口が増加しつづけている。鉄道国道は通じないが越谷市や野田市へのバスの便がよく,東京方面への通勤者も多い。
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百科事典マイペディア 「松伏」の意味・わかりやすい解説

松伏[町]【まつぶし】

埼玉県東端,北葛飾(きたかつしか)郡の町。西は古(ふる)利根川で越谷(こしがや)市と,東は江戸川で千葉県野田市と接し,平たん地が多い。稲作,野菜栽培,畜産などを行う。宅地化が著しい。16.20km2。3万1153人(2010)。

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