松伏町(読み)まつぶしまち

日本歴史地名大系 「松伏町」の解説

松伏町
まつぶしまち

面積:一六・二三平方キロ

北葛飾郡の南部に位置し、南から西にかけては越谷市、西から北にかけては春日部市・庄和しようわ町、東は千葉県野田市、東から南にかけては吉川よしかわ町と接する。東方を江戸川、西方を大落古利根おおおとしふるとね川、ほぼ中央を中川(庄内古川)がいずれも南に向かい、江戸川を除く二河川は町南端の下赤岩しもあかいわ地区で合流する。江戸川沿いの三郷みさと―松伏線、ほぼ東西の越谷―野田線などの主要地方道のほか中井なかい―松伏線などの県道がある。

原始・古代の遺跡は近世に江戸川掘削によって下総台地から切離された金杉かなすぎ台地上に集中している。縄文時代早期から後期に至る土器が大量に発掘されたらい遺跡をはじめ、前期の本郷ほんごう遺跡・浅間あさま貝塚中期浅間東遺跡、後期の馬蹄形貝塚で県指定史跡の栄光院えいこういん貝塚がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「松伏町」の意味・わかりやすい解説

松伏〔町〕
まつぶし

埼玉県東部,江戸川古利根川の間の沖積低地にある町。 1955年松伏領 (まつぶしりょう) ,金杉 (かなすぎ) の2村が合体して松伏領村となり,56年松伏村と改称,69年町制。中央部を中川が流れ,南部で古利根川と合流する。米作を主産業とし,ネギやナスの栽培養鶏が行われる。近年自動車交通発達により住宅地としての発展が著しく,東京都への通勤者が多い。面積 16.20km2人口 2万8266(2020)。

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