デジタル大辞泉 「板頭」の意味・読み・例文・類語 いた‐がしら【板頭】 江戸の岡場所で、その娼家の最上位の遊女。1か月の揚げ代の最も多い遊女の名札が首位に掲げられたところからの名称。吉原の御職おしょくにあたる。板元いたもと。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「板頭」の意味・読み・例文・類語 いた‐がしら【板頭】 〘 名詞 〙① 江戸の深川、千住、品川などの岡場所の遊女屋で、一月の揚げ代が最も多い女郎の称。吉原遊郭の、お職(しょく)に相当する。寄せ場に掛ける遊女の名札の板が、その月の稼ぎ高の順で、最高の者が、その首位に掛けてあるところからいう。板元(いたもと)。[初出の実例]「あの子なんざア、みへきでの板がしらさ」(出典:洒落本・仕懸文庫(1791)一)② 転じて、ある仲間、または同類の中での第一番。筆頭。首座。[初出の実例]「地口(ぢくち)にかけてはおいらア板頭(イタカシラ)だ」(出典:洒落本・風俗通(1800)四) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例