枝折(読み)シオリ

デジタル大辞泉 「枝折」の意味・読み・例文・類語

しおり〔しをり〕【枝折(り)/×栞】

紙・布・革などで作り、書物の間に挟んで目印とするもの。
簡単な手引書案内書。「修学旅行の―」
山道などで、木の枝などを折って道しるべとすること。また、そのもの。
「吉野山去年こぞの―の道変へてまだ見ぬ方の花をたづねむ」〈新古今・春上〉
[補説]書名別項。→
[類語](1付箋/(2ガイドブック早分かり案内書ハウツー物

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精選版 日本国語大辞典 「枝折」の意味・読み・例文・類語

えだ‐おり‥をり【枝折】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 草木の枝を折り取ること。また、折り取った枝。
    1. [初出の実例]「故郷の花たちはなの枝折にかたみおぼゆる一むかしかな〈藤原信実〉」(出典:新撰六帖題和歌(1244頃)六)
  3. 木の枝を折って目じるしとすること。しおり
    1. [初出の実例]「不案内な君をおひゆく芥川 水無瀬の滝や渡枝折」(出典:俳諧・独吟一日千句(1675)第二)

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