柳陰(読み)ヤナギカゲ

デジタル大辞泉 「柳陰」の意味・読み・例文・類語

やなぎ‐かげ【柳陰/柳×蔭】

柳の木陰 春》
本直ほんなお」に同じ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「柳陰」の意味・読み・例文・類語

やなぎ‐かげ【柳陰】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 柳の木陰。《 季語・春 》
    1. [初出の実例]「風はやきたつたのはらのやなぎかげたちうきものと今ぞしりぬる」(出典:忠盛集(12C))
  3. 味醂(みりん)焼酎(しょうちゅう)とを混合し、味醂のもろみが完全に熟成する前に焼酎を加えて圧搾濾過して造った酒。夏季、冷やして飲む。なおし。〔随筆守貞漫稿(1837‐53)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「柳陰」の読み・字形・画数・意味

【柳陰】りゆう(りう)いん

柳の木。〔劇談録、下、曲江〕夏に入りては則ち(そうすい)、柳陰四合し、碧波紅(こうぎよ)(紅いの花)、湛然(たんぜん)愛すべし。~好事辰を賞し、景を(もてあそ)び、聯騎携觴(けいしやう)、(びび)としてえず。

字通「柳」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

飲み物がわかる辞典 「柳陰」の解説

やなぎかげ【柳蔭】


なおしみりん。⇒なおしみりん

出典 講談社飲み物がわかる辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の柳陰の言及

【みりん(味醂)】より

…《守貞漫稿》によれば摂津でつくられたみりんが,京坂地方よりも江戸で調味用に使われたとある。また同書にみりんと焼酎を半々に混ぜたものを京坂で柳蔭(やなぎかげ),江戸で本直し(ほんなおし)といい,冷用酒として夏に飲まれたとある。現在のみりんは焼酎の代りにアルコールを使用した製品が多く,その成分はアルコール分13%前後,糖分37%前後である。…

※「柳陰」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android