精選版 日本国語大辞典 「好事」の意味・読み・例文・類語
こう‐じ カウ‥【好事】
〘名〙
① よいこと。都合のよいこと。結構なこと。
② よい行ない。善事。善行。
③ =こうず(好事)①
※菅家文草(900頃)二「傷二巨三郎一、寄二北堂諸好事一」
④ =こうずか(好事家)
※詩序集(1133頃)感懐詩序〈藤原明衡〉「洛陽好事、可二五六輩一」
いい‐こと【好事】
[1] 〘名〙
② よいめぐりあわせ。好運。
※人情本・孝女二葉錦(1829)初「某(わたし)がずるけると、またいい事にして、若いものもずるけますし」
すき‐ごと【好事】
〘名〙
※伊勢物語(10C前)七一「かの宮にすきごといひける女」
② 物好きなこと。
※竹取(9C末‐10C初)「『たつのくびの玉取りえずは、帰り来な』とのたまへば、〈略〉かかるすき事をしたまふ事とそしりあへり」
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