好事(読み)コウジ

デジタル大辞泉の解説

こう‐じ〔カウ‐〕【好事】

よいこと。喜ばしいこと。
よい行い。
こうず(好事)

こう‐ず〔カウ‐〕【好事】

珍しい変わった物事を好むこと。また、風流を好むこと。物好き。こうじ
「余裕ある人に共通な―を道楽にしている」〈漱石

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大辞林 第三版の解説

こうじ【好事】

喜ばしい事柄。めでたいこと。
よいおこない。 → こうず(好事)

こうず【好事】

( 名 ・形動 ) [文] ナリ 
風変わりなものを好むこと。物好き。
風流を好むこと。風流であるさま。 「なかなか-な拵へだ/歌舞伎・天衣紛」 → 好事こうじ

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精選版 日本国語大辞典の解説

いい‐こと【好事】

[1] 〘名〙
① よいこと。おもしろいこと。楽しいこと。特に男女の事柄についていう。
※洒落本・辰巳之園(1770)「忠五久しいの。いい事でもあるか」
② よいめぐりあわせ。好運。
③ (「に」を伴って) 口実にして付け込むこと。よい機会。好都合。
※人情本・孝女二葉錦(1829)初「某(わたし)がずるけると、またいい事にして、若いものもずるけますし」
[2] 〘感動〙 相手に念を押す時に用いる女性語。おもに同等以下の相手にいう。→こと(事)(二)③(ハ)。「いいこと。あのを右にまがるのよ」

こう‐じ カウ‥【好事】

〘名〙
① よいこと。都合のよいこと。結構なこと。
正法眼蔵随聞記(1235‐38)二「好事をば譲他人、悪事をば向己志気有るべき也」
② よい行ない。善事。善行。
※正法眼(1231‐53)法華転法華「ただ鬢髪をそるなほ好事なり」 〔五代史‐唐明宗紀〕
※菅家文草(900頃)二「傷巨三郎、寄北堂諸好事
※詩序集(1133頃)感懐詩序〈藤原明衡〉「洛陽好事、可五六輩
⑤ 仏事。法事。
※江戸繁昌記(1832‐36)五「棺材を買、好事(〈注〉ホウジ)を修する」

こう‐ず カウ‥【好事】

〘名〙 (形動)
① めずらしいことや変わったことに興味を持つこと。また、風流を愛すること。こうじ。
※連理秘抄(1349)「好事之倫、各正其志詠性情者、可思無邪之一助焉」
※仮名草子・浮世物語(1665頃)二・六「京・大坂の好事(カウズ)の者潮干の遊に集り」

すき‐ごと【好事】

〘名〙
色好みの行為。また、色恋のことば。すきわざ。
※伊勢物語(10C前)七一「かの宮にすきごといひける女」
② 物好きなこと。
※竹取(9C末‐10C初)「『たつのくびの玉取りえずは、帰り来な』とのたまへば、〈略〉かかるすき事をしたまふ事とそしりあへり」

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