核融合発電(読み)カクユウゴウハツデン

デジタル大辞泉 「核融合発電」の意味・読み・例文・類語

かくゆうごう‐はつでん〔カクユウガフ‐〕【核融合発電】

核融合で発生した熱エネルギーを利用する発電燃料となる重水素海水から取り出すことができ、発電時に二酸化炭素を排出しない。また、原子力発電に比べて使用済み核燃料放射能レベルが低く、原理的に核分裂のような連鎖反応が起こらないため、事故危険性は低いとされる。フランスで建設された熱核融合実験装置ITERをはじめ、実用化に向けた研究が進んでいる。→核融合炉

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共同通信ニュース用語解説 「核融合発電」の解説

核融合発電

水素などの質量の軽い原子核がくっつき、少し大きな原子核に変わる核融合反応によって生じるエネルギーを利用して、発電をすること。理論上は燃料1グラム当たり石油8トン分のエネルギーが出る。発電時に二酸化炭素を出さないため次世代エネルギー源として注目が高まっており、米国中心ベンチャー企業参入が相次いでいる。

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