暴走(読み)ボウソウ

デジタル大辞泉 「暴走」の意味・読み・例文・類語

ぼう‐そう【暴走】

[名](スル)
常軌規則を無視して乱暴に走ること。「オートバイ暴走させる」
運転者のいない車両が走りだすこと。また、走っている乗り物が制御できない状態になること。「無人電車が暴走する」「ハンドルが壊れて車が暴走する」
周囲状況や他の人の思惑を考えずに勝手にどんどん事を進めること。
野球で、走者が無謀な走塁をすること。
コンピューターが異常な動作を始めて、制御できなくなること。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「暴走」の意味・読み・例文・類語

ぼう‐そう【暴走】

  1. 〘 名詞 〙
  2. むやみに乱暴に走ること。規則や常軌を無視して走ること。
    1. [初出の実例]「梃子が体重でグッとさがったところへすかさずピンをおしこんで暴走を食いとめるのである」(出典:青い月曜日(1965‐67)〈開高健〉一)
  3. 運転者のいない車両が走り出すこと。
    1. [初出の実例]「国鉄電車もまた、愉しいではないか。暴走するとか、しないとか、考える必要があるだろうか」(出典:自由学校(1950)〈獅子文六〉自由を求めて)
  4. 他の思惑や周囲の情況を考えないで物事をむやみにおし進めていくこと。
    1. [初出の実例]「暴走しようとするもう一人の自分をなだめて」(出典:出発は遂に訪れず(1962)〈島尾敏雄〉)

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