桁網(読み)けたあみ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

桁網
けたあみ

木,竹または鉄でできた枠を網口に取付けた袋状の網。船上から1本の引綱で引っぱり,海底をかきまわしながら漁獲する。桁枠は高さ 30cm,幅 1.3m程度のもので,枠の下の部分に鉄製の爪を櫛状に取付けてある。この爪で海底の砂泥をかき起し,貝類,えい,かに,えび,平目,かれい類などを漁獲する。大型のものでは桁の長さが 10~15mに及ぶものがある。同時に8個程度の桁網を引網する場合もある。

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大辞林 第三版の解説

けたあみ【桁網】

袋状の網口を金属や木の枠で固定した引き網。枠の下辺に歯をつけたものもあり、海底をかき起こして、貝類・エビ・ナマコ・シャコなどの漁に用いる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

桁網
けたあみ

漁具の一種。引網に属する漁具で、コの字型をした鉄製の枠に袋状の網と錘(おもり)がつき、桁の海底に接する下辺は20~40本のつめがある場合が多い。操業方法は桁網を引航し、引航中、桁のつめの向きは上下運動を繰り返し、砂や泥中の貝類など底生動物を掘り起こしながら進行する。桁網には貝桁、ナマコ桁、石桁、エビ桁、万牙(まんが)などいろいろある。大きさには限界があり、桁枠の幅1~3メートル、高さ20~30センチメートル、網の長さは2~3メートルのものが多い。[笹川康雄・三浦汀介]

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精選版 日本国語大辞典の解説

けた‐あみ【桁網】

〘名〙 船を航行させながら袋状の網を引く引網漁具の一つ。網の口に長方形の桁をとりつけ、網の開口を固定させたもの。桁の上部には軽い木または竹を用い、海底をこする下部の桁には樫材を用いる。内海の浅い泥砂の海で、エビ、カニ、シャコ、ナマコ赤貝などの漁に用いる。

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世界大百科事典内の桁網の言及

【漁具】より

…これらはいずれもなんらかのくふうで網を引くときに網口を開くようにしている。オッタートロール,機船底引網,打瀬(うたせ)網,桁網などがある。カレイ・ヒラメ類などの底魚や貝類,また底層・中層を群泳するアジ,タイ,イカ類,エビ類などがおもな漁獲対象である。…

【底引網漁業】より

…まず拡網板を用いる方法で,オッタートロール,板引網などがこれにあたる。次は2隻の船で引く二艘(にそう)引き,網口に木や鉄の棒を渡す,あるいは桁と呼ばれる枠をつける方法はビームトロール,桁網に用いられる。このほか1隻でかけ回す一艘引き,帆打瀬(ほうたせ)のように長い竹ざおを張り出して,その両端に引綱をつなぐ方法などがある。…

【引網(曳網)】より

…円錐形とか円筒形に近い形の囊(ふくろ)だけ,または囊と両翼とからなる網に引綱をつけ,水中を水平方向に引き,流水抵抗を受けて網を拡張させその形を保ち,漁獲対象物を囊の中に集めてとるものをいう。引網類のうち簡単なものは囊と引綱だけからなり,木または金属の枠に囊口を取りつけた網で,桁網(けたあみ)とよぶ。貝類,ナマコ,エビ,カニなどをとる。…

※「桁網」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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