赤貝(読み)アカガイ

デジタル大辞泉 「赤貝」の意味・読み・例文・類語

あか‐がい〔‐がひ〕【赤貝】

フネガイ科の二枚貝内湾の泥底にすむ。貝殻は厚く膨らみ、殻長12センチくらい。殻表には42本ほどの放射肋ほうしゃろくがあり、黒褐色の毛状の殻皮で覆われる。肉は赤く、すし種などにする。きさがい。 春》
女性性器をいう語。

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精選版 日本国語大辞典 「赤貝」の意味・読み・例文・類語

あか‐がい‥がひ【赤貝・蚶】

  1. 〘 名詞 〙
  2. フネガイ科の二枚貝。北海道南部以南に分布し、内湾の水深四〇メートル内外の泥中にすむ。殻長約一二センチメートルと大きく、殻頂がふくらみ、表面は白地褐色の殻皮でおおわれ、四二本内外の放射状の肋(ろく)がある。近似種にサルボウガイサトウガイなどがある。肉は橙赤色で甘味があり、酢の物、鮨種、赤貝飯などにされる。肉が赤いところからいう。きさがい。《 季語・春 》
    1. [初出の実例]「九献、あかがゐ」(出典:朝倉亭御成記(1568))
  3. 貝「いがい(貽貝)」の異名。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕
  4. あかがいうま(赤貝馬)」の略。
    1. [初出の実例]「次第々々にあたたかになる〈冬文〉 春の朝赤貝はきてありく児〈舟泉〉」(出典:俳諧・曠野(1689)員外)
  5. 成人女性の外陰部をいう隠語
    1. [初出の実例]「まんまと生た赤貝(アカガイ)におちそめて、さんざん取みだし」(出典浮世草子・好色旅日記(1687)五)

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動植物名よみかた辞典 普及版 「赤貝」の解説

赤貝 (アカガイ)

学名Scapharca broughtonii
動物。フネガイ科の食用二枚貝

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