桑中(読み)そうちゅう

精選版 日本国語大辞典 「桑中」の意味・読み・例文・類語

そう‐ちゅうサウ‥【桑中】

  1. 〘 名詞 〙(くわ)の林のなか。男女の不義の楽しみにいう。
    1. [初出の実例]「直に桑中(サウチウ)(〈注〉キットマッテ)の約を訂て」(出典:造化妙々奇談(1879‐80)〈宮崎柳条〉二編)
    2. [その他の文献]〔詩経‐鄘風・桑中〕

桑中の補助注記

詩経」の解釈によれば、中国古代の地名で、今の河北省濮陽県の辺りとされる。

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日本歴史地名大系 「桑中」の解説

桑中
くわなか

[現在地名]北谷町桑江

桑前くわまえの北の沖積低地に位置し、北は桑後くわくし、東は桑江くわえ地区。西は国道五八号が南北に通り、東シナ海に面する。もとは桑江くえー村に所属した屋取集落で、集落は同村と桑江馬場を隔てた西側、西海道(現国道五八号)を挟んで長崎原ながさきばる西兼久原いりかにくばる長港原ながんなとうばるに広がる。集落名は初め桑江ヌ中くえーぬなかとよばれ、一八〇〇年頃の寄留とされる(北谷村誌)。屋取構成員は翁氏稲嶺家・毛氏富川家・向氏大湾家・馬氏知念家などの士族が中心(北谷町史)ノロによる祭祀はない。

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普及版 字通 「桑中」の読み・字形・画数・意味

【桑中】そう(さう)ちゆう

〔詩、風〕の名。靡の俗を歌うとされる。〔桑中、序〕桑中は(はし)ることを刺(そし)るなり。衞の亂にして、男女相ひり、~散じ、民れて止(とど)むべからず。

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