桜石(読み)さくらいし(その他表記)cerasite

日本大百科全書(ニッポニカ) 「桜石」の意味・わかりやすい解説

桜石
さくらいし
cerasite

擬六方柱状になった菫青石(きんせいせき)が分解して絹雲母(きぬうんも)や緑泥石などに変化したもの。白、淡桃、淡緑色などで、横断面サクラの花のようにみえるところからこの名がある。京都府亀岡(かめおか)市にある桜天神は、境内からこの鉱物を産することで有名である。

松原 聰]

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改訂新版 世界大百科事典 「桜石」の意味・わかりやすい解説

桜石 (さくらいし)
cerasite

キン(菫)青石という鉱物の一種で,六角形をした桜の花びらのようにみえる。大きさが直径0.5~1cm,長さ2~3cmである。京都府亀岡市稗田野付近に産出するものは江戸時代から知られており,天然記念物(稗田野の菫青石仮晶)に指定されている。成因は,花コウ岩が粘板岩に熱変成を与え,ホルンフェルスに変わった際に,岩石の中に生成した結晶(偽六方双晶)である。それが風化して桜の花模様を現すようになった。
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最新 地学事典 「桜石」の解説

さくらいし
桜石

cerasite

六角柱状に成長した菫青石の別称。芯をなすものはインド石あるいはその鉄置換体であるといわれている。風化の影響白雲母に置換された後に鉄酸化物が付着することで,断面が淡いピンク色の菫青石仮晶となる。この外観が桜の花に似ていることから伸びの方向に垂直な断面が桜の花に似た外観を示すのでこの名がつけられた。泥岩起原の比較的変成度の高い接触変成岩中に産する。

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