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棄市 キシ

世界大百科事典 第2版の解説

きし【棄市 qì shì】

中国,秦・漢時代の法律用語であり,斬首刑を意味する。衆人とともにこれを棄てるという意味をこめて市場において執行したのでこの名が生じた。当時の死刑は鉞(まさかり)をもって胴体を切断する要斬とこの棄市との2種類であり,要斬が重く棄市が軽いものとされていた。【滋賀 秀三】

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大辞林 第三版の解説

きし【棄市】

昔の中国の刑罰の一。罪人の首を斬り、その死体を市中にさらすもの。

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世界大百科事典内の棄市の言及

【刑場】より

…現行法(刑法,刑事訴訟法,監獄法)の規定もこれと変わるところはない。【加藤 英明】
[中国]
 春秋時代,列国の都の市場は多くの人が集まる交易の中心であったが,同時に死刑を棄市(きし)と称したように,公開処刑の執行の場でもあった。焚(ふん)(火あぶり),磔(たく)(はりつけ),車裂(または轘(かん)),梟首などの極刑が古く行われた。…

【刑罰】より

…死刑の種類は,炮烙(ほうらく),焚(ふん)などの火刑をはじめ,烹(ほう)(かまゆで),車裂(また轘(かん)),支解(しかい)(四肢を断つ),腰斬(ようざん),磔(たく)(はりつけ),梟首(きようしゆ)(さらし首)など過酷なものも多い。棄市(きし)とは市場での公開処刑であり,また夷三族など親族まで死刑に処することもあった。五刑以外の身体刑として,鞭扑(べんぼく)(笞杖)刑もはやくから存在した。…

※「棄市」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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