(読み)セイ

デジタル大辞泉 「棲」の意味・読み・例文・類語

せい【棲】[漢字項目]

人名用漢字] [音]セイ(漢) [訓]すむ
ねぐらに宿る。動物や人がすむ。「棲息隠棲山棲水棲同棲幽棲陸棲・両棲類」
安らかに暮らす。「棲遅
[補説]「」を代用字とすることがある。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「棲」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 12画

(異体字)栖
人名用漢字 10画

[字音] セイ
[字訓] すむ・とどまる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は妻(さい)。字はまた栖に作り、西(せい)声。〔説文〕の西字条十二上に西を鳥が巣の上にある形とするが、もと籠の形。棲・栖ともに形声の字である。〔詩、王風、君子于役〕に「、塒(ねぐら)に棲(とど)まる日の夕」の句がある。〔詩、陳風、衡門〕は賢者退隠の詩とされ、「衡門(かぶき門)の下(もと) 以て棲遲(せいち)すべし」をその退隠の生活を歌うものとするが、その詩は、人目をしのぶ引の歌である。〔詩、小雅、北山〕には「或いは棲遲偃仰(えんかう)す」と偃仰の語を加えており、偃仰とは男女相娯(たの)しむことをいう。棲とは鳥の止まる意であるが、道家では心を凝らすことを棲神、また棲真という。

[訓義]
1. すむ、とどまる、鳥がねぐらにすむ。
2. 山にすむ、人里はなれたところにすむ。
3. いこう、やすむ。
4. すみか、やど、ねぐら。

[古辞書の訓]
〔名義抄〕棲 スミカ・スマシム・ヤドル・ス・トリノス・イヒ(ト)マ・イコフ・カスル 〔字鏡集〕棲 オク・ハカル・カカル・イタム・シヅカナリ・ツドフ・ツツム・スム・トクラ・トリヰ・カスル・ミテリ・イトマ・ヲク・イコフ・ス・ヤドル・スマシム・スミカ・トリノス

[熟語]
棲隠・棲烏・棲雲棲偃棲禽棲憩棲遑・棲魂・棲・棲止・棲志棲塒・棲集・棲宿・棲処・棲所・棲神・棲心・棲真棲棲棲迹棲拙・棲禅・棲息棲托棲託・棲遅・棲鳥・棲・棲泊・棲伏棲鳳・棲約・棲列
[下接語]
棲・依棲・隠棲・烏棲・雲棲・鶴棲・閑棲・旧棲・共棲・禽棲・窟棲・群棲・棲・故棲・高棲・山棲・止棲・宿棲・心棲・水棲・双棲・単棲・同棲・暮棲・夜棲・幽棲・陸棲・両棲・林棲

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android