同棲(読み)ドウセイ

デジタル大辞泉 「同棲」の意味・読み・例文・類語

どう‐せい【同×棲】

[名](スル)一緒に住むこと。特に、正式に結婚しないまま同じ家で一緒に暮らすこと。「入籍せずに同棲する」
[類語]同居雑居

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精選版 日本国語大辞典 「同棲」の意味・読み・例文・類語

どう‐せい【同棲】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 一つの家にいっしょに住むこと。夫婦男女が一つの家でいっしょに生活すること。
    1. [初出の実例]「母と妹とは自分達夫婦と同棲(ドウセイ)するのが窮屈で」(出典酒中日記(1902)〈国木田独歩〉五月四日)
    2. [その他の文献]〔銭起‐山下別杜少府詩〕
  3. 特に、正式な婚姻関係にない男女がいっしょに生活すること。
    1. [初出の実例]「悲哀な約束を結び只管(ひたすら)同棲(ドウセイ)の日を楽しんだ」(出典:江戸から東京へ(1922)〈矢田挿雲〉七)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「同棲」の意味・わかりやすい解説

同棲
どうせい

男女が同じ家にいっしょに住み共同の生活をすること。法律上の結婚をしている男女が同棲(同居)することは、法律上の義務でもある(民法752条)。これに対して、現実に同棲していても婚姻届を出さない限り法的な夫婦関係は生じない。しかし、その関係が社会的にみて夫婦関係の実質を備えていると承認される場合には、内縁の夫婦として、ある程度まで法的保護の対象となる。たとえば、一方がその関係を不当に破棄した場合に、相手方慰謝料を請求できる。もっとも、たとえば男に妻がありながら他の女と同棲しているような場合に、その女にどの程度の法的保護を与えるかについては、まだ定まった見解がないが、一定の条件のもとで、このような場合にも法的保護を認めようとする傾向にある。

[高橋康之・野澤正充]

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普及版 字通 「同棲」の読み・字形・画数・意味

【同棲】どうせい

同住

字通「同」の項目を見る

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とっさの日本語便利帳 「同棲」の解説

同棲

日本では男女が一緒に住むこと。中国では「同居」。「同棲」は人以外の動物の場合。

出典 (株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」とっさの日本語便利帳について 情報

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