椎間板(読み)ツイカンバン

デジタル大辞泉 「椎間板」の意味・読み・例文・類語

ついかん‐ばん【椎間板】

脊椎せきつい上下に隣り合う椎体を結合している円板状軟骨中央のゼリー状の髄核線維輪が囲む構造をし、衝撃をやわらげる働きもする。椎間円板椎間軟骨

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「椎間板」の意味・読み・例文・類語

ついかん‐ばん【椎間板】

  1. 〘 名詞 〙 脊椎骨の間に介在する軟骨を中心とした繊維性の円板脊椎間の緩衝器の役を果たしている。これが後方へ脱出すると椎間板ヘルニアを起こす。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「椎間板」の意味・わかりやすい解説

椎間板【ついかんばん】

椎間円板ともいう。脊椎の椎体と椎体の間をつなぐ繊維軟骨の円板。周辺部は繊維が豊富で繊維輪と呼ばれ,内部は髄核という柔らかい組織で,その中心部には胎生期の脊索の残りが含まれる。
→関連項目脊椎椎間板ヘルニア

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「椎間板」の意味・わかりやすい解説

椎間板
ついかんばん
intervertebral disc

椎間円板ともいう。脊柱椎骨と椎骨の間にある線維軟骨組織。脊椎の上下からの衝撃を緩和するクッション役割をしている。上下面の硝子様の軟骨板と線維輪,および中央部にあるやわらかい髄核の3部から成る。脊柱の運動は,この椎間板の弾力性と,脊柱後部の脊椎関節によって可能となる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

栄養・生化学辞典 「椎間板」の解説

椎間板

 椎間円板ともいう.脊柱の椎骨の間にある板状の組織で,軟骨終板,髄核,線(繊)維輪からなる.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の椎間板の言及

【ぎっくり腰】より


[ぎっくり腰の原因]
 〈ぎっくり腰〉の原因となる病気は一つではなく,非常にさまざまである。最も多い原因は,背骨の椎骨と椎骨との間にある軟骨,すなわち椎間板の病気である。椎間板は弾力性がありクッションのような作用をしているが,20歳を過ぎればすでに老化現象が始まり,外力に対して少しずつ弱くなり,急激な動作などによってその一部が破れたり飛び出したりして神経を圧迫するなどにより,急性の腰痛をひき起こす(椎間板ヘルニア)。…

※「椎間板」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android