精選版 日本国語大辞典 「検屍」の意味・読み・例文・類語 けん‐し【検屍・検死】 〘 名詞 〙 =けんし(検視)②〔和英語林集成(初版)(1867)〕[初出の実例]「万事は叔父の計らひで、検屍も済み」(出典:破戒(1906)〈島崎藤村〉七)[その他の文献]〔王祺雑纂‐重難〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
日本大百科全書(ニッポニカ) 「検屍」の意味・わかりやすい解説 検屍けんし 検死とも書き、死体を外景から法医学的に検査することで、刑事訴訟法229条の検視の規定に基づいて行われる。いいかえると、死体の検査によって、死因、死亡時刻、死亡の種類、死亡前後の状況、ならびに検屍所見などに対する考察を行い、法医学的な判断が死体の外表検査のみからできる場合には、死体検案書が作成される。なお監察医制度が行われている地区(東京都の区の存する区域、大阪市、名古屋市、横浜市、神戸市)では、監察医が検屍を行うが、その他の地区では、通常、一般医がこれを行い検案書を作成する。[船尾忠孝][参照項目] | 監察医 | 死体検案書 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
世界大百科事典(旧版)内の検屍の言及 【検死】より …検屍とも書く。医師が死体の外表面を検査して死因,死後経過時間などを判断すること。… ※「検屍」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」