槍先(読み)ヤリサキ

デジタル大辞泉 「槍先」の意味・読み・例文・類語

やり‐さき【×槍先】

槍の先端。槍の穂先
攻撃方向。ほこさき
「今度は愛子の方に―を向けた」〈有島或る女
争いの始まり。〈日葡

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「槍先」の意味・読み・例文・類語

やり‐さき【槍先】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 槍の先端。槍の穂さき。槍首。
    1. [初出の実例]「鑓(ヤリ)さきに血を付」(出典甲陽軍鑑(17C初)品二四)
  3. 攻撃の方向。また、その勢い。ほこさき。
    1. [初出の実例]「又官軍のやりさきにはかたう様がないぞ」(出典:古活字本毛詩抄(17C前)一八)
  4. 戦いの始まり。緒戦。〔日葡辞書(1603‐04)〕
  5. 男根を婉曲にいう。
    1. [初出の実例]「あの男目あたら槍先(ヤリサキ)を都の島原陣の役にも立ず、何の高名もなく其ままに年の寄なむ事をおしみ悔みて」(出典:浮世草子好色一代女(1686)四)

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