標津岳(読み)しべつだけ

日本歴史地名大系 「標津岳」の解説

標津岳
しべつだけ

中標津町の北西、網走支庁管内斜里しやり清里きよさと町との境にある。標高一〇六一メートル。知床しれとこ火山群に属する成層火山。北東にサマッケヌプリ山がある。東側から標津川支流あら川が南東へ、南東側からは標津川支流モシベツ川が南へ小谷を刻んで流れる。西方養老牛ようろううし岳を経て釧路支庁管内川上かわかみ弟子屈てしかが町内の摩周ましゆう岳へと至る尾根上に清里峠がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「標津岳」の意味・わかりやすい解説

標津岳
しべつだけ

北海道の東部、オホーツク総合振興局と根室振興局の境界にある火山。標高1061メートル。千島火山帯に属し、新第三紀~第四紀の火山活動の産物と推定される。北方斜里岳より火山体の侵食が進み、山頂にわずかな緩斜面を残す。地質は普通輝石紫蘇(しそ)輝石安山岩からなり、火山斜面は斜里川、標津川の水源地帯。南麓(なんろく)の登山口に養老牛温泉(ようろううしおんせん)が湧(わ)く。

[古川史郎]

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