斜里岳(読み)シャリダケ

デジタル大辞泉 「斜里岳」の意味・読み・例文・類語

しゃり‐だけ【斜里岳】

北海道東部、阿寒・摩周火山群と知床連山中間にある火山。標高1547メートル。

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日本歴史地名大系 「斜里岳」の解説

斜里岳
しやりだけ

斜里町の南部、斜里平野の南に位置する標高一五四四・八メートルの火山。山頂は斜里町および清里きよさと町、根室支庁管内標津しべつ標津町の境となる。標高七〇〇メートル以上は斜里岳道立自然公園指定されている。山腹水源として斜里川・忠類ちゆうるい川源流となる一の沢いちのさわ川・あきの川などが流下する。近藤重蔵本「西蝦夷地分間」には「シヤリ嶽」、「廻浦日記」には「シヤリ岳」、「協和私役」安政三年(一八五六)八月一一日条には「シヤリ山を見る高し(中略)シヤリ山は見ゆれども他山は雲其上を掩て見へず」などと記される。

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百科事典マイペディア 「斜里岳」の意味・わかりやすい解説

斜里岳【しゃりだけ】

北海道東部,知床半島の付け根部分にある山。標高1547m。千島火山帯を形づくる成層火山で,山頂部には溶岩ドームがある。山頂から中腹にかけての一体は斜里岳道立自然公園に指定されている。清里町,斜里町から登山路がある。日本百名山に選ばれている。
→関連項目清里[町]標津[町]美幌峠

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「斜里岳」の意味・わかりやすい解説

斜里岳
しゃりだけ

北海道東部、知床(しれとこ)半島の基部にある山。オホーツク総合振興局管内の斜里町、清里町(きよさとちょう)、根室(ねむろ)振興局管内の標津町(しべつちょう)にまたがる。標高1547メートル。千島火山帯に属し、更新世(洪積世)に形成された基底火山の上に、完新世(沖積世)の活動による典型的な円錐(えんすい)火山がのったもので、安山岩質の集塊岩、溶岩からなり、山頂に三つの寄生火山と数個の火口がある。活動記録はなく、噴気などの活動も認められない。斜里平野などから裾野(すその)を引く美しい姿を望見できる。登山コースは清里コースが一般的、約6時間の行程で、頂上からの展望がよい。

岡本次郎


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「斜里岳」の意味・わかりやすい解説

斜里岳
しゃりだけ

北海道北東部,知床半島の基部にある円錐 (コニーデ) 形火山。標高 1545m。斜里町,標津町,清里町の境をなす。山頂には主峰 (通称斜里岳) ,南峰 (通称南斜里岳) ,西峰の小寄生火山があり,直径 500~1000mの火口が数ヵ所分布する。千島火山帯に属し,アイヌ人信仰の山で,アイヌ語ではオンネヌプリと呼ばれる。山麓はジャガイモやテンサイなどの畑作と酪農地帯。 1980年斜里岳道立自然公園に指定。

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事典・日本の観光資源 「斜里岳」の解説

斜里岳

(北海道)
日本百名山」指定の観光名所。

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