山川 世界史小辞典 改訂新版 の解説
権利の章典〔イングランド〕(けんりのしょうてん)
Bill of Rights
イングランドで名誉革命直後の1689年12月に制定された「臣民の権利ならびに自由を宣言し,王位継承を定める法」の通称。さきの権利の宣言を若干補足して制定法としたもの。ジェームズ2世の不法行為を列挙し,国王の法律執行免除権ならびに適用免除権の行使,同意なき課税,平時における常備軍の維持などを「イングランド国民の古来の権利と自由」に反するものと否定し,さらにプロテスタントによる王位継承を定め,それまでの国王と議会の対立を終わらせ,議会主権の方向を明示した。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報