横堤村(読み)よこづつみむら

日本歴史地名大系 「横堤村」の解説

横堤村
よこづつみむら

[現在地名]鶴見区横堤一―五丁目・鶴見一丁目

東成ひがしなり下辻しものつじ村の東にある。河内茨田まんだ郡に属し、西端つるぎ堤の上を剣道が通る。集落南部の井路川に沿う。「天文日記」天文九年(一五四〇)七月二八日条には「風呂代五十疋来、横堤より也」とみえる。同書同一三年と同一八年の七月二八日条によると、当村が水損地で定住がままならず、風呂料足も不足しがちであった様子がうかがえる。正保郷帳の写とみられる河内国一国村高控帳では高五八六石余、幕府領。うち三三〇石余が水損所で、小物成として葭年貢米二・六九石。延宝年間(一六七三―八一)の河内国支配帳では五七六石余、幕府領。


横堤村
よこづつみむら

東は恵下野えげの村、南は下宮したみや村。西を渡良瀬川が南流する。内野うちの新田村の一で、元禄郷帳に下宮村枝郷として村名がみえる。下総古河藩領。享保八年(一七二三)の日光街道野木宿助郷帳(坂本重通文書)には内野清兵衛組とみえ、勤高一四七石。宝暦一三年(一七六三)には小船三艘を有した(「無極印船書上帳写」茨城県井上滋文書)。天保(一八三〇―四四)頃の古河藩領村明細帳(茨城県潮田文書)によれば、高一八三石余、田九町九反余・畑三九町八反余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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