檀尻(読み)ダンジリ

デジタル大辞泉 「檀尻」の意味・読み・例文・類語

だん‐じり【×檀尻/車楽】

祭礼の際の練り物の一。車のついた屋根つきの屋台で、中で囃子はやし物をしながら引き回す。主として関西以西の語で、関東では山車だしという。
歌舞伎下座音楽の一。双盤大太鼓ではやすもので、上方の祭礼の場面などに用いる。檀尻囃子
[類語]山車山鉾

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精選版 日本国語大辞典 「檀尻」の意味・読み・例文・類語

だん‐じり【檀尻・車楽・楽車・檀

〘名〙
大阪府および兵庫県などで、祭礼に用いる屋台。この屋台に太鼓を載せて、車輪をつけて引くものと、かつぐものとがある。山車(だし)やま
※俳諧・伊勢躍音頭集(1674)秋「たん尻は又みる山のふしき哉〈季吟〉」
※浄瑠璃・雪女五枚羽子板(1708)上「だんじりうってはやしただんじりうった見さいな」
※俳諧・竹馬狂吟集(1499)一〇「祇園の会にもだんじりぞ舞ふ かかりける所にほこをさしたてて」

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