檀尻(読み)ダンジリ

デジタル大辞泉 「檀尻」の意味・読み・例文・類語

だん‐じり【×檀尻/車楽】

祭礼の際の練り物の一。車のついた屋根つきの屋台で、中で囃子はやし物をしながら引き回す。主として関西以西の語で、関東では山車だしという。
歌舞伎下座音楽の一。双盤大太鼓ではやすもので、上方の祭礼の場面などに用いる。檀尻囃子
[類語]山車山鉾

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「檀尻」の意味・読み・例文・類語

だん‐じり【檀尻・車楽・楽車・檀

  1. 〘 名詞 〙
  2. 大阪府および兵庫県などで、祭礼に用いる屋台。この屋台に太鼓を載せて、車輪をつけて引くものと、かつぐものとがある。山車(だし)やま
    1. 檀尻<b>①</b>〈摂津名所図会〉
      檀尻摂津名所図会
    2. [初出の実例]「たん尻は又みる山のふしき哉〈季吟〉」(出典:俳諧・伊勢躍音頭集(1674)秋)
  3. だんじりばやし(檀尻囃子)」の略。
    1. [初出の実例]「だんじりうってはやしただんじりうった見さいな」(出典:浄瑠璃・雪女五枚羽子板(1708)上)
  4. だんじりまい(檀尻舞)」の略。
    1. [初出の実例]「祇園の会にもだんじりぞ舞ふ かかりける所にほこをさしたてて」(出典:俳諧・竹馬狂吟集(1499)一〇)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android