檜峯神社(読み)ひみねじんじや

日本歴史地名大系 「檜峯神社」の解説

檜峯神社
ひみねじんじや

[現在地名]御坂町上黒駒

上黒駒かみくろこま南部神座山じんざさん川上流の山中鎮座する。コノハズクの生息地として県の天然記念物に指定される。少彦名命を祀り、神座山権現ともいう。旧郷社。勧請の時期は不明であるが、「甲斐国志」は社伝として、天平年間(七二九―七四九)にこの地から神馬を献じた際に、祥瑞であるとして官幣を奉ぜられ、また平将門の乱の折にも奉幣がなされたと伝える。「三代実録」貞観一〇年(八六八)九月一七日条に「甲斐国无位檜岑神」とみえ、従五位下を与えられている。薬王菩薩あるいは薬師などとよばれ、参詣するものが絶えず、薬王権現ともいわれる(甲斐国志)中世においては武田氏に厚く保護された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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