欣求浄土(読み)ゴングジョウド

デジタル大辞泉 「欣求浄土」の意味・読み・例文・類語

ごんぐ‐じょうど〔‐ジヤウド〕【×求浄土】

仏語極楽浄土に往生することを心から願い求めること。「厭離穢土えんりえど欣求浄土」の形で用いられることが多い。
[補説]書名別項。→欣求浄土

ごんぐじょうど【欣求浄土】[書名]

藤枝静男小説。昭和45年(1970)刊行。第22回読売文学賞候補作となる。

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精選版 日本国語大辞典 「欣求浄土」の意味・読み・例文・類語

ごんぐ‐じょうど‥ジャウド【欣求浄土】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。極楽浄土を心から願い求めること。「厭離穢土(えんりえど)欣求浄土」の形で用いられることが多い。〔往生要集(984‐985)〕
    1. [初出の実例]「此形見を見給てこそ、さすが欣求浄土の望みもおはしけりと」(出典:平家物語(13C前)三)

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四字熟語を知る辞典 「欣求浄土」の解説

欣求浄土

仏教で、極楽浄土を心から願い求めること。「えん欣求浄土」の形で用いられることが多い。

[使用例] よほど自分罪業を見詰めて、強い自己嫌悪を持っていたのであろう。欣求浄土のおもいも一入ひとしおであったであろう[上林暁大懺悔|1953]

[解説] 「欣求」はよろこび求めること。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「欣求浄土」の意味・わかりやすい解説

欣求浄土
ごんぐじょうど

仏教用語。このけがれた現実世界を離れて極楽浄土,すなわち仏の世界を,心から喜んで願い求めるという意味浄土教でよく用いられる。厭離穢土 (えんりえど) の対句として用いられる。

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